君の肌を壊す夜



始発の電車に乗って


あたしのマンションへと向かった。


大翔からの連絡は無くて


少し不思議だったけれど


優貴と二人で大翔の済むマンションへ向かうつもりだった。



「でもさ、わざわざ指輪のケースなんて取りに行かなくてもいいんじゃない?」


「まさか、指輪つけて行きたくないし。

返したいし。」


「そのまま返せばいいじゃん」なんて


子供みたいにふてくされる優貴が可愛い。


< 226 / 250 >

この作品をシェア

pagetop