君の肌を壊す夜



不意に蘇ったあの夜のこと。


思わず苦笑したあたしに彼は気付かずに歩きだす。


「そういえば紗雪、前に会った時と雰囲気が違う。」


「えっ…ああ…髪の色、少し明るくしてみたの。

…変かな?」


「ううん。すごい可愛い。
俺好み。」


照れもせずに、真っ直ぐに言葉をくれる。


大翔のそんな所が好き。


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