君の肌を壊す夜
「そりゃそうだよな。
俺の物っていう証がそこにあれば誰も声なんかかけないか。」
屈託なく笑う彼に、チクんと胸が痛む。
大翔は…
あたしを信用してくれている。
「…大翔は?」
「えっ?」
「出張中、あんまり連絡くれなかった。」
「…忙しかったんだよ。仕方ないだろ?」
「…そうだけどさ」
あたしだって、会えない間、不安じゃないわけない。
安心する言葉の一つくらい欲しいもんなのに…
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