君の肌を壊す夜



居酒屋に着いた途端に、緊張で身体が小刻みに震え出す。


大翔の家族に気に入ってもらえるだろうか?


心臓が今にも爆発してしまいそうに大きな音を鳴らすから


その音が聞こえてはいないかと思わず大翔の顔を見上げた。


「そんな不安そうな顔するなよ。

大丈夫だから。」


優しく笑う彼に小さく頷いて、案内された個室に行くと


すでに先に着いていた大翔の家族がいた。




< 39 / 250 >

この作品をシェア

pagetop