君の肌を壊す夜


彼に向かって甘えるように伸ばした左手には婚約指輪が光って見えた。



「ったく、仕方ないやつ。」


ぶっきらぼうに言いながら、それでもあたしをおぶってくれる。



優しい背中が大好き。




あたしは


世界一の幸せ者なんだ。




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