君の肌を壊す夜


「…知ってたって言ったら?」


顔は笑っているのに、冷たい眼差しに


あたしは少しの恐さと苛立ちで、頭ん中がぐちゃぐちゃになりそう。


「自分の兄の婚約者だって知っててあたしを抱いたわけ?」


彼は小さなため息をつきながら頷く。


「言っただろ?一夜限りの関係なんだからって…」


「あなたの行為はお兄さんを…

大翔を裏切ったのよ?」


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