君の肌を壊す夜


「どこに行くの?離してっ!」


あたしの声なんか聞こえないふりをして歩くスピードを速める優貴に連れていかれたのは彼の住むマンションだった。



「何、考えてるの?!」


濡れた髪をタオルで拭いてる彼を睨みつける。


「道端で言い争ってるよりは部屋に来たほうがマシだろ…」そう言いながらあたしにタオルを投げる。


< 54 / 250 >

この作品をシェア

pagetop