君の肌を壊す夜
「傷ついてもいい。
大翔の気持ちを知りたいよ…。
知ってるなら…隠さずに教えて。」
戸惑う優貴の目を真っ直ぐに見つめた。
彼は一瞬、迷うような表情をして見せたけど
すぐに頷いた。
「兄さんが愛してるのは…
貴女じゃない。
別の女性だよ。」
衝撃すぎる言葉に
あたしは息を飲んだ。
だけど…
信じたくないのにその言葉を信じたのは…
心のどこかで
ずっと大翔の気持ちを疑っていたあたしがいたからだ…