君の肌を壊す夜


『今すぐは…無理だろ?

帰るのに電車で2時間はかかるし…終電だって今からじゃ間に合わない。

紗雪はそんな我がまま言う子じゃないだろ?』


あたしを宥めるように優しく言ってるけど…


大翔の言葉にあたしはカチンときていた。


我がままを言わない子はあたしじゃなくて写真の女の子じゃないの?



「実は…来てるの。

さっき電車下りて今、駅にいる。」


< 69 / 250 >

この作品をシェア

pagetop