君の肌を壊す夜

あたしの婚約者




優貴と抱きしめ合っている所を大翔に見られた。


血の気の引いていく音がサーッと聞こえた気がして、思わず大翔から視線を逸らした。


「お前ら…何やってたんだよ…」


大翔の声が震えて聞こえるのが、戸惑いのせいなのか怒りのせいなのか…


一歩ずつゆっくり、でも確かに大翔の足音が近付いてくると、不意に優貴があたしを守るように前に出た。


「何って?未来の姉さんに会いに来てただけだけど?」


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