君の肌を壊す夜


良かった…服、着てる。



「酔っ払いなんて犯す気にもならないから心配すんなよ」


肩を撫で下ろしたあたしに、素っ気なく言い放った彼が



こうなったいきさつを話してくれた。






「つまり、酔っ払ったあたしが人違いをしてあなたに抱き着いた挙げ句

そのまま寝てしまったので仕方なくあなた様の部屋に連れてきたと?」


「そう。」


彼が頷いたのを確かに確認したあたしは思わず辺りを見渡した。



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