私をカメパに連れてって!!【仮面de企画】
「それはないわよ!場所があの鹿鳴館倶楽部でしょ!」
「そうだけど…」
「あそこの会員になれるのは政財界や数ある企業のトップクラスの人間だけよ?そんな人たちがわざわざ詐欺なんて…」
わかってる…
どういう経緯でこの招待状が私の元に届いたかはわからないけれど、きっとこれは詐欺とかの類いではない
わざわざこんな手の込んだ詐欺をあんな目立つところでやる意味もないのだから
ただ私が一歩踏み出すことに躊躇っているだけ
自分をさらけ出すことに不安を感じているだけ
それを詐欺だのなんだのと並べて…臆病者の私が顔を出す
本当にダメな自分…
「大丈夫よ」
え?