私をカメパに連れてって!!【仮面de企画】
…………
驚いた…
なんだか意外
こいつがこんなまともなことを言うなんて…
ま、まあそうか
いまは曲がりなりにも仕事中だもんね
でも…
「ホントは気持ち悪いって思ってるんじゃないの?」
私は目の前のセイヤに納得いかず、思わずそんな嫌味な質問を口にしていた
だってあのチャラ男のセイヤだよ?
周りだって私たちのことを変な目で見てたのに
でも目の前のセイヤは意に反してキョトンとした顔を私に向けた
「何でですか?」
何でって…
「…こんな仮面とか…気持ち悪いって思ってんでしょ?!」
あんたは見た目重視の人間じゃん
あんまり普通に受け入れられると調子狂う
「ああ…」
セイヤはそれを聞いてやっと納得したような顔をした
それでも彼の顔は、いつも学校で見かける顔とは違っていた
そこにはいつものチャラ男の姿はなく
落ち着いた紳士に見える
それはよそ行き顔なのだろうか
それとも…
「見た目ってそんなに重要ですか?」
「は?」
私は仮面の中で盛大に顔を歪めてしまった
あんたがそれを言う?
私の見た目に近づいて来たあんたが