私をカメパに連れてって!!【仮面de企画】




誰を選んだのか気になってセイヤを見た瞬間、私の腰の辺りに手が回ってグイッと引き寄せられる


え?


そして私はあっという間にセイヤの腕の中で抱きしめられていた



「「「「えええええーーーーー!!!!」」」」


私の声を代弁するような会場の声


なぜにその女をわざわざ選ぶ?

そんな声がそこかしこから聞こえてくるようだ


もちろん、私だって同意見


何をたくらんでるの、この男は?




「おお〜〜!セイヤの指名は一番人気のナンノさんでーす

もちろんナンノさんに拒否権はありませんが、ナンノさんは逆にどなたを指名されますか?」



そう聞かれて司会者にマイクを向けられる

私はセイヤに抱きしめられていることも忘れて固まっていた


誰にするって言われても…


とりあえず当初の計画通り鈴木の名前でも出しておこうと思い口を開こうとした


するとセイヤが私の耳元(正しくは仮面の上の耳があるであろう場所)で密かに囁く



「おまえも俺を指名しろ…ボソッ…」






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