私をカメパに連れてって!!【仮面de企画】
「ナンノ〜危なかった〜」
「怪人二十面相よくやったぞぉ〜」
鈴木withオタク集団の安堵の声が遠くで聞こえる
セイヤも周りの人も、私の行動の一部始終に驚きそして安心した顔をしていた
「それでは引き続きクリスマスパーティーをお楽しみ下さい」
司会者が気を取り直してそういうと、それぞれまた会場の隅々に散っていく
今…何て言った?
私は抱きしめられているセイヤに顔を向けていた
「突然どうした?何かあった?」
セイヤは自分の発した失言に気付いていない様子
もはや柚月一星のことはどうでもよくなっていた
ううん、それもすごく気になるけれど
もっと気になることが出てきてしまった
『真琴』
セイヤは私に向かって確かにそう叫んでいた
どういうこと?
益々わからなくなる
私が向坂真琴だということは誰にも言っていないのに
どうしてセイヤは知っているの?
スタッフだから?