キミがいた夏~最後の約束~
私…何で謝ってるんだろう…そんなことを考えていたら
「私のこの髪…」
「うぇ!?」
驚いて変な声が出る
髪?今度は髪?
さっぱり意味がわかりませんっと言う顔で彼女を見るけど
彼女はお構いなしに話を続ける
「この髪型も服装も渚様の好みですの」
ふふんっというどや顔でそう言うのでここは誉めておこうと野性の感(?)が働いた
「あ…綺麗な髪ですね…それに服も似合ってます…」
それを聞いた彼女は、出していたお水を掴むとグイグイと一気に飲み干し
「わかればいいんですの、それではご馳走様」
そう言って立ち上がり、オーダーもしないで颯爽と扉から出ていった
ポカーン…
え…今の何?
え?夢?
白昼夢?
そんなことを考えながらカウンターに戻った