キミがいた夏~最後の約束~
『渚』
それはどうも先輩の下の名前らしい
『橘 渚 タチバナ ナギサ』
何それ?
サーフィンしてるイケメンが『渚』
確かにデキスギ君!
っと突然に、私の視界が開ける
先輩がカウンターへと移動した拍子に『トビーさん』なる人と唐突に対峙した
わ!
急に移動しないでよ!
心の準備が!!
私がビックリして口をパクパクさせていると
トビーさんも同じで、私の姿を見るとビクリと肩を震わせて驚いていた
「お!?女の子連れだったのか!お前早く言えよ!
変な物真似しちゃったじゃねーか!」
「変だって自覚あんじゃん」
「うるせぇ~!どうしたんだこのこ!」
「今そこでナンパしてきた」
はぁ!?
橘先輩に目をやったのはトビーさんとほぼ同時
「お?初対面なのに意気ピッタリじゃん」
っと訳のわからないことを言って、あの独自のイタズラッ子のような顔で笑った