キミがいた夏~最後の約束~
「ぜーんぜん、気にならな~い」
私は何だかくやしくて、意地をはってそう言った
ふん!
絶対聞いてやらないんだから!!
そんな私の可愛いげのない態度を見て橘先輩も
「あっそ~じゃあ教えてやんねぇ~」
そう言ってソッポを向く
うう…
意地を張らずに聞けばよかった
そう思いながらも、くやしい私は更に他の話題を持ちかけた
「希美ちゃんの髪型とフリフリの服装、橘先輩の好みだって言ってたけど本当?」
「ハハハッ!!あれね~」
橘先輩は何かを思い出すように吹き出す笑いを手でおさえながら
「小学校の時に好きだった人の髪型と、その当時流行ってた服装」
え…
「あいつ、未だにあの格好してるんだよ~もうわらかす」
そう言って私の方を向いた
聞くんじゃなかったかも…