キミがいた夏~最後の約束~
「あ~…そうなんだぁ…」
「いや…違う…」
橘先輩は焦った顔で否定している
「なるほどね…そっか~」
「いや…だからちが…」
橘先輩があまりに否定するから、私はなんとなく意地悪したくなってきた
「そーんなに否定して!もしかして、まだ好きだったりして~?」
すると橘先輩は真剣な顔で動きをピタリと止めて固まった
え…
うそ…
そうなの?
まだ好きなの?
冗談のつもりだったのに
そりゃ都さんは綺麗で
大人で
魅力的だけど
トビーさんの奥さんなんだよ?
だから?
だから隠して私と付き合ってるの?
やだ!
そんなの嫌だ!
「プッ………‥」
え?