キミがいた夏~最後の約束~




「で?」

「え?」

「なんで私の両腕を掴んでるの」

「え?」


私はいつの間にか掴まれている腕を交代で見ていた



「キスしようと思って」



え!?

な!!キス!?



「ぷ…ハハハッ…‥!」



橘先輩は真っ赤になっていく私を見て再び笑いだした


なんか今日は笑われてばっかり…



「お前…青くなったり赤くなったり忙しい奴…」



そう言って再び私には向き直ると


顔を傾けて私に近づいて来た


けれど私は理性が働いた!


「ちょっ…ちょっと!こんなとこでこんなことしたら皆に見られるでしょ!」


そう言って顔を背けると


周りはもう真っ暗、いるのは遠くの方で花火を楽しんでいる若者達だけ



「あれ?」



橘先輩はそんな私をまた笑って、私の顔を自分の方に向ける



「美鈴のそういうとこも全部好き」



そう言ってゆっくりとそして甘い触れるだけのキスを落としてくれた




そして


後で聞いた


希美ちゃんに認められた1人目の人は都さんだった


理由は


歳が離れている上に相手にされていない


っだって






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