キミがいた夏~最後の約束~



私は彼女なんだろうか


橘先輩をこんな目に合わせておいて


果たしてそんな資格あるのだろうか


そんなことを少しの間考えていた



「ふーん、わかった!よかったわ」



彼女は何を納得したのか、そのまま私に背を向けて仕事に戻って行ってしまった


何だったんだろう…


まあいいか…


何だか一気に疲れた思いで病室に戻ると、まだ都さんと橘先輩の言い合いが続いている



「だいたいあんたがチャラチャラしてるから今回もこんな目にあうの!」


「はあ?俺の容姿がいいのは俺のせいじゃね~」


「……は?なんかムカついてきた…あんたの足を触ってやろうかな?ふふふ…」


「うわ!やめろ都さん!美鈴、助けて!」



そう言って、ベットの隣の机に花瓶を置いていた私の腰に橘先輩がしがみつく


「ちょ!キャ…やめて!」


私は花瓶が落ちそうなのを片手で必死で押さえながら、橘先輩の体をもう一方の手で押し返していた



「ぷ…美鈴ちゃんにも拒否されてやんのー」






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