キミがいた夏~最後の約束~



でもその言葉の続きがなんだかわかってしまう…


『誰かに持っていかれるよ』


そんなとこだろうか?

でもそれも橘先輩にとってはいいのかも…

そんな弱気なことばかりが頭を掠める


そんな私に気づいたのか気づかないのか綾香は突然、大きな声をだした


「よし!」


「え!?綾香…声大きいよ…」


「私が予言してあげる」


「へ?」


不思議がる私を見て、ちっとも気にした様子のない綾香は



「橘先輩と美鈴は幸せになるでしょう!」



そう言って私に笑顔を向ける


「綾香…」


あ…やばい…ちょっと泣きそう


しみる…


そんな予言…


バカみたいだけど元気をもらう



「綾香…ありがと…」



本当にそうなればいいな…




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