We're Square ・・・・Savvy?
自称150センチと180弱の身長差。
加えて虎の腕にしがみついたままだから尚更見上げる状態に。

「首が疲れた。」

もう止まってくれたから踏ん張る必要はなくなった。

通常体勢に戻ったけど見上げる事には変わりなし。けど角度の問題だ。


「千夏はしなくていいから。」

急に本題に戻られて何の事だっけ?!首が!とか思ったけど、先輩の事だった。

「何で?!何で私はしちゃダメなの!」

「いいから帰るぞ。」

「虎だけズルいじゃん。」

「ズルくねぇ。」

「ズルいー!」

「ズルくねぇ。」

「ズルズルじゃん!!」

「あ?!」


おおっと!ズルズルって引きずられてる私の事じゃん。


「千夏はいいから。それよりあんまり擦るな、血が出るぞ。」

自由だったもう片方の腕も拘束された。

「皮剥けてるじゃねえか。」

中腰で私目線に合わせた虎はカサカサになった私の唇に触れた。
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