We're Square ・・・・Savvy?
赤鬼から逃げ切れた褒賞と労りを込めて冷蔵庫にあったリンゴジュースをあげる事にした。

「飲みたまえ。」

「`飲みたまえ´じゃないよ。」

ペシリとはたかれた頭を抑えながら後ろを見やると白衣を着たエセ保健医がいた。

「痛い、愛ちゃん。」

「そりゃあたしのだ。」

「まだ出勤時間じゃないよ。」

「何行ってんだ、コノヤロウ。」

「虎。」

「あっ。」

愛ちゃんに奪われる前に投げたジュースを受け取った虎は一気に飲み干した。

「サンキュ、愛ちゃん。」

「ったく。」


どう見ても保健医ってか教師に見えない愛ちゃん。

パンツが見えそうなくらいに短いスカートに、走ったらおっぱいがはみ出るじゃないかってくらいパックリ開いたトップス。

そして年齢不詳。


「おらっガキ共、それ飲んだんなら授業に行った行った。」

「えー私飲んでない。」

「っとに、ホラ。」

「愛ちゃんありがとー。」

「また見付かったらメンドーだから行くぞ。」

「ほーい、まったねー愛ちゃん。」


生徒の事を`ガキ´呼ばわり。
若干口が悪いけど、あのおっぱいに免じて目をつぶろう。


「愛ちゃんってホントに何歳なんだろーね?」

「さあな、15年前にはここに居たってぇのは聞いたぞ。」

「ぶほっ。」

「・・・・・。」

「虎さん、そんな目で見ないでくれるかな。うん分かってる。汚いって言いたいんでしょ。」

「・・・・・。」

「うん、ごめん。私が悪かった。虎さんのTシャツで口ふいた私が悪かったです。どうぞ。」

せっかく愛ちゃんから貰ったけど、不機嫌になられた虎さんをなだめるため私は半分残ってるジュース泣く泣く差し出した。


まぁいいさ。
きっとTシャツの裾はリンゴジュース臭いさ、うへへっ。
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