君に伝えたいことがあるんだ
「……」

先輩は、黙ったままこっちを見て動こうとしない。
いつもなら、殴ったりするのに…

ギュゥ

先輩は、丸まりながら俺に抱きついてきた。服の袖を少しつまむ左手。
先輩っ!!////
俺は、その先輩の行動に顔が赤くなるのがわかる。

「………ぅ~…伊織…」

いおり?誰の名前だ?
俺の知らない名前で、先輩の口から出る名前。
なんか、誰かはわからないがムカつく…(-_-#)

「…先輩…」

俺の大好きな先輩。だからこそ大事にしたい。でも、おれっ!!
今!我慢できません!!

抱きついている先輩の腕をとって、俺は先輩を押し倒す状態となった。

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