君に伝えたいことがあるんだ
いきなり!?

「いや!そんな迷惑ですよ。家族でもないのに」

私は、首を思いっきり横に振った。
いきなりすぎ。
私にとって一緒に暮らそうなど、初めて言われた。
実の親でも、そんなこといわれたことないのに。

「あら、ちはるちゃん。断ることはもうできないわよ。一緒に暮らすの。飽きたらでていっていいわ。でも、それまでは私たちの家族よ」

家族か…。
あんなに昔願っていたことなのに。
実の親…身内と家族になれないのに。
いいの…?

「でも…。迷惑にしかなりませんし。それに、えっと…」

「ちはるちゃん。迷惑なわけないわ。それに家族って血が繋がってなくてもなれるのよ。その人達が願えばね」

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