空を見上げる皇帝ペンギン。

そうなのか?と怪訝な顔をした周防くん。私は、隣に並んで歩き出す。


「周防くん、かっこ良かったね。チームで一番輝いてた!」

「そんな大袈裟な。」

「だって、周防くんのことすごいって言ってた人が、」


あの人の顔が脳裏に浮かぶ。声が途切れた私を周防くんは見た。


「いたよ?」

「…緋睡、誰かに何か言われたのか?」


周防は察しが良くて困る。推理力も高いから。

首を横に振ろうとして、その前に前の方から話しかけられた。


「マジでありがとな!ヒスイちゃんも!」


草野さんだ。



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