空を見上げる皇帝ペンギン。

くいっと顎を上に上げられて、唇が短く重なる。


「みたいなのって。」

「周防くんには、これから会う良い人が居ると思う。」

「何?」

「その時の為にとって置いた方が良いよ。」


言葉は消耗品。使えば使うほど、減っていってしまう。


「緋睡。」

「うん?」




「それは緋睡もなのか?」






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