空を見上げる皇帝ペンギン。

アイスティーから目を離す。私は、三枝さんの言葉に返した。


「私、そんなつもりで言ったんじゃ…、」

「でも、彼氏くんには自分より合ってる人がいるって思ってるんでしょう?
それが純粋に謙遜とか遠慮のし過ぎだとしても、彼氏くんだって、自分より緋睡ちゃんに合ってる人が要ると思ってるのかな、って考える。」

「…そうなんですかね。」


バナナシェイクをぐるぐる回す三枝さん。もう中身は溶けていると思うけど。三枝が朝ご飯を食べていないと頼んだ小さなマフィン達は1つずつ三枝さんの胃袋へ吸い込まれていく。



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