空を見上げる皇帝ペンギン。

桃葉ちゃんは笑顔でこちらを向いた。


「ん…と、たこ焼き。」

「いざたこ焼き屋さんへ!近江のは一番最後ねー。」

「わかってるよ。」


呆れたように笑い、近江くんは歩く。私は二人の以心伝心な姿を見ながらも、心ここにあらず。

すれ違い行く人に周防くんに似た人が居て、思わず凝視してしまうくらいだ。

たこ焼き屋さんを見つけて、三人で並ぶ。


「二人とも、好きなの見てきて良いよ?」


ただでさえ、二人の間に割り込んでいるようなものなのに。



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