空を見上げる皇帝ペンギン。

本屋のバイトは、もう辞めてしまった。辞める、というような大層なことでは無くて、ただ単にその店舗が別の場所に移ってしまうので、私のアパートからは到底通え無くて…、必然的に辞める形となった。

アールグレイにミルクは混ぜないで、お砂糖を入れる。

サラサラと溶けて消えた。

途端に、カップに影が差して上を見上げると知らないひと。わざわざ上を向いてしまったから、目が合って後悔した。

同じ学年かどうかは分からないけれど、年上のような感じがしなくも無い。桃葉ちゃんはよく一目で年上かどうか分かるので、凄いなぁと思う。



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