空を見上げる皇帝ペンギン。

「ゆっくりで良いから、教えてくれ。」


周防くんも明日は大学も練習もあるんだろう。それなのに。


「俺に出来ることはあるか?傍に居れないから、出来ることならなんでもしたい。」

「…どうして、そこまで。」


言うと、周防くんの腕に力が籠もった。苦しいし痛いけど、全然嫌だとは思わない。


「そんなの、当たり前だろう?」


そう、周防くんは。

いつも私の欲しい言葉をくれる。




< 180 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop