空を見上げる皇帝ペンギン。

「え、俺スプラッタ見たい。」

「却下却下!さっきまで 肉食べてたんだからね!?」


きーっと怒る桃葉ちゃんを近江くんは笑っていたのを見て、冗談だと分かる。仲が良いなぁ。

大学の正門を抜けると、女の先輩達に囲まれる人が居た。凄いねぇ、と桃葉ちゃんと苦笑い。近江くんは複雑そうな顔。

その人はこちら側に背を向けていて、でも、背が高かった。


いや、まさか。
そんなこと。


背が高いから、と期待をするのは悪い癖。でも、今回ばかりはその期待を退けれられない私がいる。



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