空を見上げる皇帝ペンギン。
後日談

イヌのように従順に






「悪い、緋睡。」


まだ目がちゃんと覚めていない朝。ご飯を食べていると、周防くんの携帯にメールが入った。

それを見た周防くんが言う。


「どうしたの?」

「練習…入った。」


そういえば、大会が近くだって言ってた周防くん。
練習が入ってしまうのは仕方がない。


「良いよ良いよ、私も帰るの明後日だから。」

「いや、でも暇になるだろう?一緒に練習場来るか?」


苺をかじりながらそれを聞いた。

一緒に練習場に?

少し胸を高鳴らせながら目を輝かせると、着替えた周防くんがリビングに戻ってきていた。



< 196 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop