空を見上げる皇帝ペンギン。
後日談
イヌのように従順に
「悪い、緋睡。」
まだ目がちゃんと覚めていない朝。ご飯を食べていると、周防くんの携帯にメールが入った。
それを見た周防くんが言う。
「どうしたの?」
「練習…入った。」
そういえば、大会が近くだって言ってた周防くん。
練習が入ってしまうのは仕方がない。
「良いよ良いよ、私も帰るの明後日だから。」
「いや、でも暇になるだろう?一緒に練習場来るか?」
苺をかじりながらそれを聞いた。
一緒に練習場に?
少し胸を高鳴らせながら目を輝かせると、着替えた周防くんがリビングに戻ってきていた。