空を見上げる皇帝ペンギン。
兄ちゃんの前では可愛い子ぶっているのかもしれない。
稽古を終えて帰路につく。コンビニの前を通ると、聞いたことのある声が聞こえた。
「あ。」
「あ。」
つられて声を出す。まさにオウム返し。
まさか、コンビニの前で屯していたわけでは…と駐車場の所を見るが、人は居なかった。
「一人か?」
「ああ、お前は…あれか剣道か。」
驚いた。よく知ってる。
俺は、あまり外部のことを知らない。
噂で、喧嘩が強くて、どこかの族の総長にヘッドハンティングされたとか。