空を見上げる皇帝ペンギン。
物騒な話だな、と他人事のように聞いた。
外部はコンビニで買った牛乳を持っている。なんか、意外。
「外部って、兄弟居る?」
「居るけど。姉貴。」
「え、名前は?」
怪訝な顔を向けながらも、外部はきちんと答えてくれた。
「緋睡。」
ビンゴだ。
ヒスイなんて名前そういないし、これは絶対兄ちゃんの彼女。
「どんな人?」
「あ?姉貴、彼氏居るけど。」
「んなのは知ってる。だからどんな人なのか聞いてるんだろ。」
「は…?まぁ、なんか鈍くてぼんやりしてて生き物大好きな奴。」