空を見上げる皇帝ペンギン。
もしもなんとかだったら…っていうあれ?と聞くと、そうそれ、と返ってくる。
「ちょっと、好きかも。」
「もしも、明日試合があるから来てくれないかって言ったら、来てくれるか?」
「何試合?」
「いきなり練習試合。」
苦笑しながら言った周防くんも、少し参ってるみたい。
高尚な人の頭の中身を理解する術は私には無い。だから、待つのみ。
「行ってみたい。」
「なんだ、その、勝てたら付き合って欲しい。」
その漫画みたいな展開に喉がクッと鳴ってしまう。