空を見上げる皇帝ペンギン。

…そんな見栄や建て前を並べながら、結局自分に自信が無いだけなんだけど。

何を意図して聞いてきたのかは分からない。


「少し遠い所です。」

「かっこいい?同い年なの?」

「同い年で、格好いいです。」


そこら辺のモデルより。心の中で付け加える。

すると三枝さんは目を輝かせながら、テーブルに身を乗り出した。


「今度大学に連れてきなよ!超見てみたい。」

「あの、でも、少々多忙なので…。」

「えっ社会人なの!?てっきり学生だと思ってた。」


なんか色々間違ってる。ひとりで納得してしまう三枝さんは、ひとりで頷く。



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