空を見上げる皇帝ペンギン。

気持ち悪いと思われると嫌だから、誰にも言っていないけど時折、周防くんの出る夢を見る。日常的なくだらないような話を隣り合わせになって、話している。

でも、香りも温度も無い。


「うん、久しぶり。」


合宿先から家には帰らずに、私の家に来てくれた。疲れているはずなのに。

同時に今日会ったら、簡単に2ヶ月は、またメールと電話の生活が続くのだと思うと苦しい。

同い年だっていうのに、周防くんは多忙だ。


「早かったね?」

「思ってたよりも道が混んでいなくて。まだ眠ってて良いよ。」



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