空を見上げる皇帝ペンギン。
私よりも、断然周防くんの方が眠たいはず。いくら混んでいなかったと言っても、向こうを出たのは早朝。
そんな寝室へ背中を押す周防くんの手を取って、
「周防くんの方が眠った方が良いよ。」
「じゃあ一緒に眠ろうか。」
「私も!?」
眠気は、周防くんの姿を見た時に吹っ飛びましたよ。
目をパチクリする私の腕を逆に取って、二人してベッドに寝転ぶ。シングルサイズのベッドに大人二人は少しキツい。でも、さっきまで眠っていた自分の温度と周防くんの体温で、睡魔が襲ってきた。
毛布とシーツの間に入りこんだ周防くんを見ると、もう既に眠っていた。