空を見上げる皇帝ペンギン。
ズルいズルいズルいズルいズルいズルい!
そうやって、可愛いとか言わなそうに見えるのにサラッと言ってしまう辺り、ズルい!
私は反論出来ずに口をパクパクさせているだけ。
「…何か?」
「何でもないデス。」
首を振った。私は体制を整えてテレビに向く。画面の端に映った時間はもうすぐお昼の時間。
お昼ご飯の時間だ、と頭が勝手に働いて話題を変えようと口を開く。
「お昼、どうする?」
「外で食べよう。夕飯の買い物とか、しなくて良いのか?」
なんて鋭いのだろう。常に私の冷蔵庫は卵やハムやチーズ以外飲み物しか入っていない。