ねぇ、そばにいて。



平日は、ほぼ毎日。


休日は、絶対来ない。




そんなペースで
元さんは私の部屋に訪れた。


決してそれは、セックスばかりでなく。

ただ話をしたり、
一緒に食事をしたり、


それはまるで、普通の恋人同士。

ただ、"日付が変わるまで"という

そんな、タイムリミットがあるだけ。
でもそれが、更に私たちの気持ちを盛り上げたんだ。



自分が10歳以上も差のある人とこんなにも親しくなるなんて、今でも信じられない。

それでも、

あんなにも純粋で素直で
誰よりも暖かくて、大きな人。

惹かれない方が難しい。




だからこそ、苦しすぎる恋だということも分かっていたつもりだった。






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