ねぇ、そばにいて。
それから始まった。
漣と私の、誰にも説明できない関係。
元さんが帰ったあと、その余韻の残る自分の部屋に耐えられない私を救い出してくれるのが、漣。
つまり
平日は毎日。
休日は絶対会わない。
そんなペースで漣とも会っているわけだ。
『いつでも俺を利用してください』
漣は合い鍵まで作ってくれた。
でもいつしか私は、漣の仕事が終わるのを漣の家で一人待つことすら耐えられなくなり
結局、店まで漣を迎えに行くようになってしまった。
やがて、バックルームに入れてもらえるようになって。
今では漣の彼女だと認識され、
みんな仲良くしてくれている。