ねぇ、そばにいて。
「今日は何時から?」
漣は仕事柄、生活のリズムが難しい。
「今日は…、6時には出ますけど」
「そう、じゃあゆっくり休めるじゃない
どーせ最近も、あまり寝れてないんでしょう。もう少し寝ておいたら?」
まだ若いとはいえども、
身体を休めることは大切だわ。
「……いえ、大丈夫です」
しかし、漣は眉を下げたまま微笑んでそう言う。
「なにか予定でもあるの?」
「まあ、そんなとこです」
…そう。忙しいのね、
なら、私も早めに帰るべきだわ。
私は少しずつ味わっていたコーヒーを一気に飲み干すと、カップを片付けて寝室に向かった。
「…どこよ、私の服」
すぐに見つけた下着は身につけて
キャミソールとズボンを探す。
「葉月さん?」
「んー?」
ほんと、どこで脱いだのかしら
「これ、探してます?」
振り向けば、柔らかく笑う漣。
その手には私のキャミソールが握られている。