鈍感モテgirl
彼女候補
アイツがビビっていた"彼女候補"は、
俺の親父の親父の……くらいの昔に作られた制度みたいな。
結局は"彼女候補"は時が流れるに連れ正式に"彼女"になるらしいが……
絶対、ありえねぇって。
親父から入学者の写真を見せてもらい、
その中から選んだ。
特に目立った女がいない。
ありえねぇ奴もいて、どれもイマイチだった。
………が、
一枚だけ選んでもよさそうと思って選んだ。
それが"岡田菜穂"ってわけ。
親父にアイツの情報を教えてもらい、今に至る。
────
「ぜーーったい、
ありえないからね!!」
あたしはアイツに文句を言う。
絶対こんな奴の"彼女候補"になりたくないね。
「なー、菜穂?」
「呼び捨てするなぁ!」
「………」
完璧、無視!?