青薔薇姫
ヤベぇ……!!
このままじゃアイツが……!!
そう思って、物陰から出ようとしたときだった。
……パシッ
今まで黙っていたソイツが、殴ろうとした奴の拳を受け止めた。
「なっ……!!」
「さっきから黙って聞いてりゃあ……散々青をバカにしやがって……。……勝手なことほざくのも大概にしろよ。」
「いっ……!!」
そのまま拳を握り潰した。
「これにはなぁ…ちゃんと意味があんだよ…。わざわざ地毛の金から青に染めてまで叶えたいものがあるんだ……!!」
ガッ
そう言うと、ソイツは拳を振り上げた。
そして、すぐに3人ともいなくなった。