青薔薇姫
「てめぇらが勝手に連れてきたくせに……下っ端達の言うことが間違ってないって?」
スッと立ち上がり、足を組んで偉そうにソファに座ってる紫苑の前まで行った。
「調子こいてんじゃねぇ!!」
パンッ
「……っ。」
幹部部屋に乾いた音が響く。
あたしが紫苑を平手打ちした音だった。
でも、さすがは総長。
一瞬顔を歪めただけで、またあたしを睨んできた。
まぁ一般人の女の平手打ちでくたばってたら、全国No.1の族の総長なんてやってられないね。