青薔薇姫
「てめぇ……どういうつもりだ。」
不機嫌丸出しの紫苑。
彰人と零也はアタフタしていて、尚希は顔を強ばらせている。
「どういうつもりって…、正論を言っただけ。」
さっきのである程度発散できたから、少し落ち着きを取り戻した。
「あたしはむりやり連れて来られただけなのに、なんで悪口言われなきゃいけないの?おかしいでしょ。」
「……俺に楯突く気か?」
うわぁ…、予想以上に俺様だこの人…。
「別に楯突くつもりなんてない。どっちが勝つかなんて目に見えてるし。
ただ、あたしは何もしてないのにグチグチ何か言われるのが嫌いなの!!」