私は一生、蛍を見ない
「美紅がそれでも話したいときは、俺、いくらでも付き合うからな!確かに美紅の気持ちを100%理解することはできないし、俺が美紅の役に立つことなんてないかもしれないけど、美紅のそばにいて、美紅を一人ぼっちにしないことならできる。一緒に悩むことならできる。それに、俺は美紅のことを100%理解することが不可能でも、それでも美紅のことを理解したいと思い続けるから」
「理解したいと思い続ける…?」
「そう!誰かのことを理解したいと思う、少しでも理解しようと努力する、これが所謂、『好き』『愛してる』ってことだと思う。俺にとって美紅はきっと、『特別』だから、俺は美紅のことを理解したいと思い続けるし、理解しようと努力し続ける」
「特別?」
「おう!俺が美紅を初めて見たときに、俺達はきっとよく似てるって感じたっつったろ?なんつーかさ…変なこと言ってるって思うだろーけど……俺達は出会うずっと前から…この世に生まれる前から魂で繋がってる…って、俺の直感がそう言ったんだ」
雷が盛大に照れながら言う。照れるのも無理ないだろう。雷の今の台詞は、聞く人や状況によっては、卒倒しそうなぐらいクサイ台詞だ。
でも…
「…奇遇だな。私も雷を初めて見た時、同じこと感じたよ」
「マジで!?」
「ああ。だから、合宿研修から帰ってきて、部活動の入部受け付けが始まって弓道部に入部した時、雷も弓道部に入部してきて、すんげーびっくりした。俺達はよく似てるって感じたけど、早速選んだ部活が一緒かよ!?って」
私達は笑った。
「はははっ!確かにな。俺もびっくりしたよ。新入部員の中に美紅がいてさ。で」
「?で?」
「寄り道、どーする?」
「あ!」
「美紅が必要ないってんなら話は別だけど、どっかに寄り道すんなら付き合うぜ。帰ってもヒマだし」
「んじゃー、お言葉に甘えて…」
「オーライ!よし、んじゃ、どこ行く?」
「………どこ行こう?」考えてみりゃ、この辺りにはゲーセンか図書館しかない。しかも図書館は、後10分程で閉館時間になる。
「ん〜…そーいや、この辺、気の利いた遊び場とか店とかないから……ゲーセンぐらいか?」
「私、ゲーセン入れねーって」
「あ、そうか!」
「理解したいと思い続ける…?」
「そう!誰かのことを理解したいと思う、少しでも理解しようと努力する、これが所謂、『好き』『愛してる』ってことだと思う。俺にとって美紅はきっと、『特別』だから、俺は美紅のことを理解したいと思い続けるし、理解しようと努力し続ける」
「特別?」
「おう!俺が美紅を初めて見たときに、俺達はきっとよく似てるって感じたっつったろ?なんつーかさ…変なこと言ってるって思うだろーけど……俺達は出会うずっと前から…この世に生まれる前から魂で繋がってる…って、俺の直感がそう言ったんだ」
雷が盛大に照れながら言う。照れるのも無理ないだろう。雷の今の台詞は、聞く人や状況によっては、卒倒しそうなぐらいクサイ台詞だ。
でも…
「…奇遇だな。私も雷を初めて見た時、同じこと感じたよ」
「マジで!?」
「ああ。だから、合宿研修から帰ってきて、部活動の入部受け付けが始まって弓道部に入部した時、雷も弓道部に入部してきて、すんげーびっくりした。俺達はよく似てるって感じたけど、早速選んだ部活が一緒かよ!?って」
私達は笑った。
「はははっ!確かにな。俺もびっくりしたよ。新入部員の中に美紅がいてさ。で」
「?で?」
「寄り道、どーする?」
「あ!」
「美紅が必要ないってんなら話は別だけど、どっかに寄り道すんなら付き合うぜ。帰ってもヒマだし」
「んじゃー、お言葉に甘えて…」
「オーライ!よし、んじゃ、どこ行く?」
「………どこ行こう?」考えてみりゃ、この辺りにはゲーセンか図書館しかない。しかも図書館は、後10分程で閉館時間になる。
「ん〜…そーいや、この辺、気の利いた遊び場とか店とかないから……ゲーセンぐらいか?」
「私、ゲーセン入れねーって」
「あ、そうか!」