あいまいな関係
「あっ、海斗先輩…。すいません」
委員会の真っ最中だって事、すっかり忘れてた。
「もう終わったけどね」
「えっ!?終わった?」
慌てて教室の中を見回すと、あたしと先輩の二人きりになってる。
「ずっと、誰見てたの?」
先輩からは、せっけんの様な、爽やかな匂いがほんのりしてる。
きちんと締めたネクタイ姿は、正統派イケメン。
ちょっぴり派手で、スポーツマンな悠真とは、正反対だ。
「もしかして、サッカー部のキャプテン?」